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2010年7月3日土曜日

チベット問題って?


 そんな疑問に答えてくれるのがこの本、『「チベット問題」を読み解く』著者:大井功です。みなさんはどれほどチベット問題について知っているでしょうか?いや、どれほどチベットについて知っているでしょうか?おれが思うにみなさんは全然しらないことでしょう。もちろん知る機会に触れることがないのが原因でもあるわけですが。。。そしてたらどうしてその機会がない、もしくは少ないのか知っていますか?どうして今、チベット問題なのでしょう。個人的には世界のことについてもっともっとみんな知るべきだと思います。もちろん日本のこともですが。そんなときにこの本を読んでみてください。著者の方はおそらく大変な知識の量のもちぬしであります。そういった方の書く本はとてもおもしろくて考えさせられますね。

 内容は、チベット問題とは何かからはいり、チベット問題に絡む問題をわかりやすく明快に解き明かしていきます。みなさんはチベットが現在国でないことはご存知ですか?どうしてチベットの人たちが亡命してるかご存知ですか?そんな疑問にも答えられないでアジアの住民として納得ですか?読者は否応なしにチベット問題の関係者になります。この本を読んでもそんなの中国の内政の問題じゃん?とか、俺らには関係ないし!っていうやつは限りなくくずに近いです。最近人生で初めて?かわからんけど、人間のクズを見ました。みなさんをそれと一緒にはしたくありません。関係ないではすまされない時代がもうとっくに来ています。日本人の意識は平和ボケをしているので完全に遅れています。世界を知らなすぎます。海の孤島とか行ってられません。私達のすぐ隣には強靭な狂人達が住んでいます。いつどんなときに襲われるかわかりません。だからもっと敏感にアジア問題、ひいては世界の問題を知るべきです。あなたはある日突然、日本人をやめられますか?そんな覚悟はないはずです。でもチベットの人たちは中国によって強制的にその立場に置かれました。一元的に中国全体が悪いというわけではありません。そんな認識くらいしかチベット問題を知らないという方も是非この機会に読んでください。欧州の情勢は複雑怪奇みたいな言葉がありましたが、アジアの情勢も立派に複雑怪奇です。だからこそたくさんの視点を本から手に入れて、あなたができることをしましょう。知らないのは罪です。「知れない」ならまだしも「知ろうとしない」のはオバガチャンのやることです。おいらはこの本を読んでダライ・ラマ14世に会いたくなりました(ミーハーですみません)。ちなみにダライはモンゴル語で「大きな海」という意味で、ラマは師を表す敬称です。



「知識を増やさないことを恥だと思えるような社会作りを推進する会」7/3,2010

1 件のコメント:

  1. 強靭な狂人達
    ――面白いけど適確だから笑えないね。

    「知識を増やさないことを恥だと思えるような社会作りを推進する会」というのは賛成。

    『読書力』でもそのことは批判していた。常用漢字を書けないのを恥とする文化がまだあるのに、チベット問題を知らないことやデカルトを読んだことないことを恥とする文化は消えてしまっているよね。

    知識を求めずして何が「大人」だ?みんながみんな勘違いをしている。

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