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2010年7月3日土曜日

チベット問題って?


 そんな疑問に答えてくれるのがこの本、『「チベット問題」を読み解く』著者:大井功です。みなさんはどれほどチベット問題について知っているでしょうか?いや、どれほどチベットについて知っているでしょうか?おれが思うにみなさんは全然しらないことでしょう。もちろん知る機会に触れることがないのが原因でもあるわけですが。。。そしてたらどうしてその機会がない、もしくは少ないのか知っていますか?どうして今、チベット問題なのでしょう。個人的には世界のことについてもっともっとみんな知るべきだと思います。もちろん日本のこともですが。そんなときにこの本を読んでみてください。著者の方はおそらく大変な知識の量のもちぬしであります。そういった方の書く本はとてもおもしろくて考えさせられますね。

 内容は、チベット問題とは何かからはいり、チベット問題に絡む問題をわかりやすく明快に解き明かしていきます。みなさんはチベットが現在国でないことはご存知ですか?どうしてチベットの人たちが亡命してるかご存知ですか?そんな疑問にも答えられないでアジアの住民として納得ですか?読者は否応なしにチベット問題の関係者になります。この本を読んでもそんなの中国の内政の問題じゃん?とか、俺らには関係ないし!っていうやつは限りなくくずに近いです。最近人生で初めて?かわからんけど、人間のクズを見ました。みなさんをそれと一緒にはしたくありません。関係ないではすまされない時代がもうとっくに来ています。日本人の意識は平和ボケをしているので完全に遅れています。世界を知らなすぎます。海の孤島とか行ってられません。私達のすぐ隣には強靭な狂人達が住んでいます。いつどんなときに襲われるかわかりません。だからもっと敏感にアジア問題、ひいては世界の問題を知るべきです。あなたはある日突然、日本人をやめられますか?そんな覚悟はないはずです。でもチベットの人たちは中国によって強制的にその立場に置かれました。一元的に中国全体が悪いというわけではありません。そんな認識くらいしかチベット問題を知らないという方も是非この機会に読んでください。欧州の情勢は複雑怪奇みたいな言葉がありましたが、アジアの情勢も立派に複雑怪奇です。だからこそたくさんの視点を本から手に入れて、あなたができることをしましょう。知らないのは罪です。「知れない」ならまだしも「知ろうとしない」のはオバガチャンのやることです。おいらはこの本を読んでダライ・ラマ14世に会いたくなりました(ミーハーですみません)。ちなみにダライはモンゴル語で「大きな海」という意味で、ラマは師を表す敬称です。



「知識を増やさないことを恥だと思えるような社会作りを推進する会」7/3,2010

2010年6月6日日曜日

大学生活への疑問(5)


 この企画も終に第五弾まできてしまいました。もうそろそろ自分なりに落ち着きたいところにやっときました。大学生活への疑問を払拭いたしました。というか元々いろんなこと悩んで自分で自分を苦しめてたのかもしれませんね。悩んでるときこそ何かアクションを起こすことでそれが解決することを知りました。それでは本の紹介に参ります。今回の本『大学生の学び・入門 大学の勉強は役に立つ!』著者:溝上慎一でございます。ぶっちゃけタイトルを見る限りでは今までの本とあまり違わないように思いますが、そこはあなどるなかれ!なかなかの良書だと思いますぜ。あと、この本のレイアウトも横書き左読み(?)で今までの本とは違って読みにくそうな印象がありました。しかし、そこはあなどるなかれ!なかなかの良書だと思いますぜ。一見つまらなそうな本もとりあえず買っておくといいことがあるもんですね^^

 まず最もいままでの本と違う点は大学に関する記述というかなんていうかわからんけどが客観的であること。これまでの本はかなり著者の体験や考えが色濃く反映されていたように思いますが、この本はあくまでも客観的であり、考えを述べる際に様々な人やデータに根拠を求めています。だから誰が読んでも客観的に大学について、強いては大学の勉強について知ることができます。
 始めの部分の内容。今(?)の大学の雰囲気はあくまでやりたいことは自然と訪れるからゆっくりすごしていればいいよ的なオーラにあふれています。そこに筆者はメスをいれます。そんなことしていたら多くのものは、将来のことや自分のやりたいことなど何もわからないまま就職活動や卒業を迎えることになるに違いない!その上で、大切なことは常に将来やりたいことを考えつづけることだ。今の自分のレベルで考えられる将来像を描いているとふとしたときに何か得られることがあるかもしれない。そして、将来やりたいことは崩れる。だって今の自分の知識や考えでしたか考えられないんだから、そりゃ知識を増やして現実を知るようになってくれば将来像も崩れるわなぁ。でも崩れたらまた描き直せばいいんです。だって今の君は前より成長してもっと色んな考えができるようになってるんだから。将来を考える力はそう簡単に身につくものではありません。ですから長い時間をかけて考えるのです。今からでも遅くありませんやりましょう。そしてここで重要なことが「勉強すること」です。ここが重要なんです。将来のことをいくら思い描いたってそれが実と乖離していれば意味がありません。また自分の目指す将来像に向けて努力をすることは将来を考える力とはまた別の力です。ですから行動しなければいけません。筆者がおっしゃるには今の世の中では「将来やりたいことを考えよう」キャンペーンが実施されていて、みんな考えるんだけど抽象的なままで、じゃあどうしたらなりたい自分になれるのかっていう具体的な行動的な示唆がない。だから認識的な次元と行動的な次元のバランスをとることが大切だよって言ってます。具代的な行動とはただ単にまじめに授業に出席して、そこで何を学んでいるか、何を学びたいかなどの自覚もなく黙々と勉強することではありません。受身な学生が増えている今日ですが、自分から積極的に学びにいかないとダメです。そしてなにを学ぶかというと「正解のない問いを考える」ことを学ぶのです。資格の勉強をすることが「学問する」ことではありません。
 てな勢いでどんどん進んでいきます。この後には大学での勉強はどうして役に立つのか、大学での勉強はどう社会につながるのかを述べていきます。ここの内容がかなりおもしろいと思うので読んでみることをオススメしますぜ!あまりまとめるのがうまくないからおもしろくないように見えるかもしれないけど、おもしろいからね!!


 ここにおもしろかったを記しておきます。
  ・社会との関係のなかから学問を捉える
  ・大学の授業から出発するのではなく、社会という目線から勉強が出発する。が、大学の授業に戻る。
  ・自分の学問がどう社会と関係するかは、社会に出てみなければわからない。
  ・社会との関係を知れば、勉強がおもしろくなる。
  ・学問することは、単に机に向かって勉強することではありません。
  ・持っている知識を活かす能力も必要
  ・自分の意見を他者に知ってもらう。
  ・そして、意見を交換し、確かめ合い、時には戦わせる。
  

勉強しなきゃ!!
お互いに刺激しあわなきゃ!相手を挑発するくらい刺激しなきゃ!馴れ合ってるのは友達じゃありません。僕はそうありたいし、君達にもそうあって欲しいと願います。



      いい本は多くの気づきがある本。そして行動に移させる本。

大学生活への疑問(4)


 『これからを生き抜くために大学時代にすべきこと』著者:許 光俊 を読みました。

 この本はほんとに大学生活の全般を扱っています。大学での勉強、勉強の仕方、レポートの出し方、大学のテスト対策、指導教授の選び方、大学生なら読んでおくべき本、留学について、人間関係について、サークルについて、恋愛について、アルバイトについて、就職について、これからについて、、、とまぁ至れり尽くせりでした。大学に入ったばかりで右も左もわかんないです(涙)くらいの学生が読むようなものでした。そこまでアドバイスする必要ありますか?くらいいろいろ書いてありました。でも大学生になったときって不安だらけでどうしたらいいかわからないから、この手の本を参考にしてもいいのかもしれないね。でも、やっぱり大学生活は自分で切り開いていくものだし、他人とは絶対違う大学生活を送るんだからそこは考えようだとは思う。大学生活を一般化することなんて無理だよ。詳しい内容については他の本でも良く見かけるような内容だったと思います。アルバイトはなるべくしないほうがいいよとか、本は借りずに買おうとか、すごい人物と出会おうとか、出会いを大切にしようとか、そういった類のことが書いてあります。その中でもほかの本とは違うことはかなり大学を大切にしていますね。つまらない講義も考え方ひとつでおもしろくなるとかはその例だと思いますが、ほかの本だとつまらない授業には出るな!って書いてあるのが多い。これに関しては人それぞれの考え方に依るところが大きいと思います。やはり大学教授がこの手の本を書くとどうしても大学側を支援したい気持ちになるのではないでしょうか?その点浅羽通明さんの『大学で何を学ぶか』は内容は乱暴ですが、おもしろい本だと思います。それとこの本には先ほども言ったように恋愛について書いてあるのがなかなかおもしろいですね。好きな相手とは付き合わないとか年上の女性がいいとか、いい相手とはとか、振られるのも経験のうちとか読んでいると歯がゆくなるようなことも書いてあります。でも恋愛ってそれほど重要なことなんだろうなぁとも思いますな。恋が人を大きく変えることもあるでしょう。この点に関してはDTの俺にはちょっとよくわかりません。大学生は本当に恋愛が好きですが、なぜだか理由がわからないのが正直なところです。はっきりいって高校までの恋愛に経済力とセックスとかを足したようなものにしか見えません。こいつはいい恋愛してるなっていうのはあんまり見ませんね。まぁ何がいい恋愛かもわかりませんが?とまぁ自虐はここまでにしてこの本の総括に入りたいと思います。この本は俺の疑問に答えるようなものではなかったですが、指南書的なものとしてピチピチの一年生に勧めるのもいいかもしれません。最後に気になった言葉を引用して終わります。
  ・「人間誰しも嫉妬することはあるだろう。でも、あえてその気持ちを抑え、いっしょに喜んでくれる人を友達にすべきなのである。」
  ・「自己主張しつつも、相手を尊重する」
  ・「やりたいことではなく、やれることを選ぶ」⇒これ良いね。
  ・「あなたにとってもっとも重要なこととは、あなたが自分で発見したことなのだ(自分で発見できなかったことは、たぶんあなたにとってそれほど重要ではないのだ)。」
  ・「大きくても小さくても、失敗の中にこそあなたの本質、本性が表れるのだ。」

2010年6月3日木曜日

大学生活への疑問(3)


 本日は第3弾です。『頭のいい大学四年間の生き方』です。あの受験の神様と呼ばれる和田秀樹さんの本でございます。頭のいい和田さんが書いた頭のいい大学四年間の生き方ということで内容は勉強重視の内容となっております。どうして勉強するのか、なんで勉強は大切か、何を勉強するのか、勉強をどう生かすのか、社会における勉強とはみたいなことが書いてあります。ただ、和田さんご本人は学生時代のころとにかく映画を作りたくてバイトして映画作ってついでに借金も作ってそれをバイト代で返す。という私達が考える勉強とは程遠い勉強をしていますねw でもそこはやはりさすが和田さん!東大医学部のコネか信頼だか知らないけどやってたバイトの時給はかなり高かったそうです。まぁそこはどうでもいいとして、「勉強」が大学生活においてどのような意味を持っているかはそれぞれ自分の考えを持っていた方がいいと思います。この本はなんていうかもう和田本って感じであんまりおもしろくなかったです。ちなみに和田さんは今の勉強しない多くの大学生を批判するわけではなく、この原因となった大学側を批判しております。わたいも大学には相当なっとくいっていませんが、勉強が大切かどうかなんて個人個人で心から気づかなきゃいけない問題だと思うので、個人的には大学生側に疑問を投げかけたい気持ちの方が強いです。今の?大学生には大学とは何かってことがわかっていないのだと思います。それは俺も同じですが、大学とは何か、どうして大学で勉強するのか、それが将来どのように役に立つのか考えないとなんのために大学に行ってるのかわからんでしょ!大学ってものすごい特殊な場所だけど、活かそうとおもえばかなりおもしろい場所になっていくはずだと思うよ?

2010年6月2日水曜日

大学生活への疑問(2)


 ふと思ったけど、ノートパソコンあったらブログとか超更新するんだけど?


 なんかの本で読んだけど「書を捨て街に出よう」って良い言葉だね。これってあってたっけなー・・・


 どうでもいいとして。第2弾です。今回は『就職難民にならないための大学生活30のルール』のご紹介です。このブログでも紹介した、常見陽平さんの著書です。まず初めに言っておきますがこの本を読んだからといって就職難民にならないとは限りません。というかこの本からそういった熱は伝わってきません。こういった本って作者の体験に基づいて書かれてるからその人の気持ちに共感できるかっていうのも大事な問題なんだよねー。この本はこの手の本には良く書いてあることが書いてありました。でも少し違っているのがバイトを奨励していることですね。この作者は人脈をおおきな財産と捉えているので人脈が増えることならなんでも重要と考えています。大学時代にできる友達は一生ものだということもおっしゃっていました。裏を返せば一生付き合っていけるような友達を探せってことでしょうね。人脈ということばからはかけ離れた僕にとってはなんとも厳しいお言葉ですね。ちなみにどんくらい著者が人脈を重要と考えているかというと、学生からメールがくれば必ず会いますってくらいです。講演会でそうおっしゃっていました。飯も必ずおごってくれるそうです。それと熱中できることっていうよりも「趣味」の大切さが書いてあるのも少し違う点な気がしました。しかしこの本も例の通りにいかに大学生活で熱中できるものを持つかそれがいかに大切かが書かれています。もちろん作者もなにかに熱中した人のひとりです。彼は勉強にも遊びにも夢中だったそうです。それだけの気持ちがあったということでしょう。元々のバイタリティーとかの問題ではありません。「気持ち」の問題です。それと本を読んでいて良いサークルに入らなかったことも悔やまれましたねー。サークルなんか糞くらいだって思ってましたが、入ったサークルが糞だったか、そもそもおれ自身が糞だったかのどちらかだと思います。大学生活を実りあるものにするかどうかなんて99%自分の責任だと思います。あなたが動くかどうかです。あなたが思うかどうかです。「あなたが変われば世界が変わる」これも良い言葉ですね。それとこの本では人気企業に内定した学生にインタビューをして大学生活のレポートを載せていますが、これもほとんどが高学歴集団です。けっ!!でも学歴が関係ないことはおそらくみんなもわかっていることだと思います。これからは学歴ではなく大学で何をして何を得たかが問われる時代です。みんなもそこんとこよろしく。

ここでひとつ!!「忙しいっていいね^^」忙しさとは無縁の私からのメッセージでした。

以上が第2弾です。あんまりうまくかけなかったな。反省。


追記:常に外界にアンテナをはっておくことも重要だと書いてありました。よって俺もアンテナを張り巡らせたいと思います。なんかおもしろそうなことあったらいつでも俺にメールくれよな??これで俺はアンテナを日本(2本)増やしました。どんな微弱な電波でもキャッチしたいです。

大学生活への疑問(1)


めんどくさくなったのでアマゾンリンクは一時中断します。

 ひさしぶりの投稿になりますね。それもそのはず!完全に死んでいたからです。どうして死んでいたかというとータイトルにあるとおり大学生活が疑問でしかたなかったからです。なんなんだこれって感じでした。1年生でも同じことを思いました。2年生でも同じことを思いました。3年生でも同じことを思いました。つまり2年間同じことをずっと考えてきました。しかしあまり行動には移しませんでした。まぁ疑問に思って留学とかいったわけだけど、帰ってきたらまたその疑問の生活に逆戻りしていました。完全に周りの環境に流されていました。というより結局俺の意思が弱かったです。そんでもって3年生の6月に奮起しようと思いました。ゆえにまったく行動には移していませんが、大学生活とはどんなものだろうシリーズの本をこれから7冊くらい続けて投稿していきたいと思います。

 ということで第1弾は『現役大学生による 学問以外のススメ』を読みました。面白かったです。この本は大学の校外で大学生活を多いに楽しんでいる人たちを大学に入学する前から入学してどう思ったか、どうしてそれに熱中するようになったのか、そこからどんなことが学びとれたのかを紹介していきます。これに出てくるひとはいい大学を出てす。俺こういう本嫌いです。なぜかって結局いい大学の人たちじゃんって思っちゃうからです。でもこの人たちは留年とか浪人とかしまくってます。まぁそれだからあんないい大学いけたんだとかじゃなくて、あせってないんだよねいい意味で。なんていうかいつからでもやれるぞっていう気持ちが伝わってくる。何浪しても留年しても自分の目の前に熱中できることがあるからそれに身をささげてるんですよね。もう俺なんかとは大違いです。俺なんかは浪人も留年もビビッてできません。そんなことできません。でもそんなことできないのはおそらく熱中できるものがないからでしょう。これになら大学の授業なんかサボったって熱中してやるぞってものがないからだと思います。もちろん大学の授業に熱中する場合もあるでしょう。そのくらいものすごい先生がいればの話ですがね。。。おれには大学に熱中するものはありません。好きな授業は哲学の授業くらいです。ほかの授業なんて単位とるためにでてます。これ学んだら英文科っぽいなって授業ばっかりです。糞くらいです。そんな自分に疑問を覚えます。もとをたどると大学に入る理由がなかったからこうなったのでしょう。それか入る理由がなくても入ってからいる意味を見出せるようなことに出会おうとしなかったからでしょう。残念ですね。でも「物事始めるのに遅いことはない」って言いますから今からでも大丈夫です。俺はそう信じてます。いいことばが本の中に載っていました。「やりたいことなんて、そう簡単に見つかるわけはない。いろんな人と出会って、いろんな経験をして、やっと少しずつ見えてくる」。いい言葉であり、自分に向けての叱咤激励であります。何を「俺にはやりたいことがない」なんて言い続けてるんだと自分に言いたいですね。そのための行動を起こしたのかと。
この本を見て気持ちを熱くしてください。熱い気持ちの人に触れてその熱をもらってください。そしてその熱を人にも与えてあげられるような人物になってください。

 あなたは「大学には何がありますか?」と問われてうまく答えられますか?

以上が第1弾でしたーーーー!!!!!

2010年5月26日水曜日

読書について


 孝が“適当に”選んだ本を読みました。ショーペンハウワーの著書『読書について 他二編』です。こんな本今には絶対にないだろうなっていう本でおもしろかったです。それとこれを読んだときに「孝の野郎俺への嫌味でこの本を読ませたのか?」と考えてしまいました。それは内容を紹介すればわかると思います。

 内容はいたって単純。内容のほとんどが19世紀のドイツにおける文学や言語使用の劣化をするどく指摘してそれを憂いでいるというものです。100ページくらい現代(19世紀)の作家や新聞を書く人、文筆家などの悪口です。あいつらのせいで今の文学はひどい状況じゃないか!とキレまくりです。それに対してどうしたらその状況を改善できるかという提言もちょこちょこなされています。現代の本を書く多くのひとは「お金のために」「名誉のために」「自分の能力を誇示するために」何より「本を書くために」本を書いていると指摘しています。だから現代に発行されているもの(新書)は読むに値しない。いやむしろ時間とお金を奪うだけで読者にはなんの益もないと述べています。それらの人々の比較として思想家を上げています。彼らは三文文筆家とは違って自分の「思考」を簡潔明瞭に誰にでもわかるように正しい言語の使いかたをもって書いているので彼らの本は読むに値するすばらしいものだと述べています。よい本とは作者の「思考」が書かれている本だとしています。対してダメな本は、難しい表現や雑な言語使用で結局なにが言いたいのかわからず読者を闇に吸い込むようなものであるとしています。作者は「思考」することがないよりも大事だと述べています。自分で考えなければダメだって言ってます。だから今の新書などを一日に多読する人は他人の思考をなぞるだけで自分で考えようとしないので「読書はしすぎでもダメ」と述べているわけです。でも古人には多くの優れた人物達がいるのでそういう人たちの本を読むなら自らの思考も喚起されるのでよいとしています。でもやっぱり読むだけではなく「自分で考える」作業がなによりも大事なものだとしつこいくらい述べています。このショーペンハウワーの指摘は現在に通じるものがあるのではないでしょうか・・・
本当はもっといいこと書いてありますが伝え切れません。なによりもう覚えてません。

最近の「若者」


 若者の理解者(と言われているらしい)である香山リカさんの著書『私は若者が嫌いだ!』を読ませていただきました。なぜならわたしも俗に言う「最近の若者」が嫌いだからです。この筆者は大学の教授もやっていますが、精神科医として多くの「若者」を診断してきたという。だからこそこの人は理解者として知られているわけだが、どうやら著者は「若者」の悩みや考えなどを聞いているうちに「若者」が嫌いになってしまったらしい。その理由について「最近の若者」の傾向を踏まえて論じている。ちなみにこの香山リカさんは大のゲーム好きらしい。だから若者の気持ちもわからなくはないとかなんとか。。。

 内容はどうしてそういった「最近の若者」が生まれたのかを経済格差の面や教育格差の面などから解析している。これはなかなかおもしろいと思う。また、若者を襲う新型のうつ病や若者による突発的な犯罪などにも言及されているし、最近の若者に見られる想像力の欠如などの傾向にも触れられている。ちなみに香山さんが嫌いな若者10か条をおげておく。
 ①すぐ音を上げて逃げる若者
 ②居場所がない、とさまよいすぎる若者
 ③「キレた」「オチた」「真っ白になった」と言えば許されると思う若者
 ④大人を信頼しすぎる若者
 ⑤大人に甘えすぎる若者
 ⑥学力がない、知識がないのに開き直っている若者
 ⑦自信がありすぎたり、なさすぎたりする若者
 ⑧自分のことしか考えられない若者
 ⑨他人に厳しすぎる若者
 ⑩簡単に傷つきすぎる若者


 まぁびっくりした!なぜなら「最近の若者」の特徴に意外と多くあてはまってしまったからである。これはかなりショックだったなー。俺が大嫌いな「最近の若者」に自分が近いと思うとかなり残念。確かにかなり人間的に「弱い」ような気もするけど・・・。俺はあいつらとは一線を画しているぞって思ってたんだけどな。。。まぁそれはどうでもいいとしてこの「若者」を生んだ原因は何かと考えるかというと時代と大人たちの責任であると思う(この責任をおしつけるのも若者の特徴)。ゆとり教育なんか関係ないと思います。ていうか俺の周りにこいつあきらかに「ゆとり教育」だなーってやつひとりくらいしかいないし。俺がゆとってるからかもしれないけどみんなそれなりに甘えずに一生懸命に生きてると思うけどなー・・・。それなりに自立もしてると思うし。しかも「ゆとり教育」を実施してフィンランドなんかいまや世界で第1位の学力の国だからね。全然関係ないさ。インターネット関係の弊害については否定できない点が多いきがするなー。でもそれは「最近の若者」に限らず多くの人に弊害を及ぼしていると思うけどねー。こうやってブログを書いている俺だってものすごい害を受けているかもしれないし。しっくりくるのが今の若者は「お客様感覚」っていうのはだったな。これはうなずける。俺も思い当たる節があるし。なんでもかんでもしてもらえると思ってるからなー。全然自分からは行動しない。行動したとしてもずいぶん遅い。多くの条件が与えられてからしか行動しないとかねー。与えられすぎたんだろーな。親の責任も大きいと思うよやっぱり。モンスターペアレンツ死ね!(すぐ死ねとか言っちゃう若者)その点うちの母親は普通のペアレンツより若干過保護なくらいですんだからよかったものの。でも俺もかなり人に甘えてると思うなー。その点一人暮らしは俺にとってかなり重要なことだと思うわけ。いつまでも甘える、与えられる環境がそばにあるとやっぱり人間弱くなっちまうよ。それにしても生まれた環境によって人生が左右されるなんてこれはどうにかしなきゃいけないよね。虐待とかネグレクトの問題が最近話題になってるしね・・・。想像力がないっていうのもわかる気がするなー。やっぱり人の痛みとかわからないから人を傷つけちゃうんだろうし、これをしたら自分がどうなるんだろーっていう想像力がなきゃリストカットとか犯罪を犯したりとかしちゃうんだろうな。怖い怖い。あと、あたいが思うのは礼儀のできていない若者が多いと思うなー。大人にも多いのが原因でもあると思うけど親がしっかり教えてあげないとだめだよ。礼儀とかってできてないとダメでしょ。そういうところでしょ人が見るのは。俺自分自身あんまり礼儀正しい方だとは思わないけど、それにしてもなぁ。目に余る行動をとるやつ多いと思うよ。それと最後に「自分の感情とかをすぐブログとかに書いちゃう若者」も増えているとかw

 最近、うまくまとまらんなぁ・・・

2010年5月22日土曜日

『14からの哲学』


 どうゆうタイトルにしようか何度も考えましたがどのタイトルもしっくりこなかったので本のタイトルをそのままタイトルにしました。ということで今回は池田晶子さんの著作『14歳からの哲学』を読ませていただきました。どうやって紹介したらいいかわかりません。何を言っても虚しく響いてしまいそうだからです。この本はそのくらい深くて普遍的なテーマを扱っています。でもこの本を読まずして生きていくのは本当にもったいないと思います。はっきり言って内容は理解できませんでした、ていうかできるわけない。そしてもうひとつはっきりしていることはこの本は100冊に1冊の本です。まだ本を100冊読んではいませんがわかってしましました。あと100冊本を読まないとこれほどの本には出会えない気がします。謎だらけの紹介でしたが、この本自体が謎だからそれもしかたなし。





  とにかく読んで。

2010年5月18日火曜日

御都合主義国家アメリカ


 『ネイティブ・アメリカン ―先住民社会の現在』 著者:鎌田遵  を読ませていただいたでござる。適当に書きたいと思います。

 内容。題名を見てもわかるとおり現在のアメリカ合衆国を主に生息地域としていた「インディアン」つまりネイティブ・アメリカン(以後:インディアン)の歴史と現在が書かれております。インディアンは現在アメリカに約250万人住んでおります。これは人口のわずか1%にも届きません。部族もものすごい数があります。その中には「部族」としてアメリカ政府に認められていない部族も存在します。その昔、コロンブスの野郎が1492年にアメリカ大陸を発見して際は80万人~1800万人いたとされています。資料があまり残っていないので諸説あるわけでございます。そして居住区は「居留地」という場所に限られております。これは連邦の憲法にもさだめられております。先住民族であるインディアンの居住区が「限られている」わけあります。この時点でかなり心痛い内容ではございます。どうして先住民族いうならば彼らの国でもあったアメリカで彼らはこのような仕打ちにあっているのでしょうか。。それはもちろん歴史をさかのぼれば見えてきます。当然ながら侵略者たちによるものです。アメリカ大陸を発見されて以来インディアンの住む土地は次々と奪われていきました。今の「アメリカ人」が住むためにです。それだけではありません。「西部開拓」とかぬかして自分たちの金などに対する欲求などで次々と立ち退きを拒否するインディアンたちを殺していきました。抵抗するインディアンは「野蛮」な存在としてどんどん殺されました。そしてインディアンの住む場所を辺境に定めました。今のインディアンが住む「居留地」はほとんどが自分たちの故郷の場所ではありません。これでは文化を守っていこうとかそういう問題ではありません。彼らのアイデンティティーは奪われたのです。こうして先住民族であるインディアンは厳しい環境に置かれました。西部劇の映画に出てくるインディアンは「白人」を襲う野蛮な存在として描かれております。そしてそれを倒していく「白人」が英雄です。これほどまでの御都合主義があるでしょうか。そんな厳しい状況のなかインディアン達はあえいでおります。もちろん差別のために仕事などありません。暮らしていけません。国から支給されるわずかなお金でアルコールやドラッグにのめりこんでいきます。そんなことでできあがった印象が「酔っ払いのインディアン」でございます。これもよく映画などで観られますね(父親達の星条旗など)。こんだけインディアンを糞みたいな扱いしときながら、ある時期からインディアンの価値を見直そうとかいう「白人」があらわれます。そうしたなか「白人」がインディアンの美しさを描いた映画などを通して「白人」はインディアンは本当は野蛮な民族じゃないんだとかなんとかいって自分達で満足しています。最近アメリカの抱える問題に関する本をよく読むせいか、アメリカがものすごい嫌いです。本当にちょっとやです。あいつらは自分達の都合のいいように弱者を扱ってきました。「白人」のためにです。そんな中立ち上がるインディアンもあれわれ初めました。現在は「多少」インディアンの社会的な地位が向上してきております、「白人」を相手取った裁判などで勝つこともあります。カジノを経営することで経済的に力をつけていく部族も増えています。でも多くの部族が劣悪な環境に身をおいております。これがまた最高なのですが、「ワナビー」という「白人」が自分達のアイデンティティーはインディアンだとか言ってインディアンに「なりたがる」やつもいます。ギャグです。もはやアメリカンジョークも度をこしてきました。もちろんインディアン達のなかにも問題あります。その排他的な性格などはひとつとしてあげられます。彼らは部族同士のつながりを大切にしますのでそうなります。こういうところをみるともうすこし現在に臨機応変に対応して変わっていかなきゃだめだよって気持ちにもなりますが「外」の環境がそうさせないのはもちろんのことです。などなどここに書ききれないようなインディアンに関するたくさんの事実がアメリカをとりまいております。それを知るためにはこの本を読むのが一番だと思いますので気になったんなら読んでみてはいかがでしょうか?

 本でも触れられていましたが今後のアメリカの課題は自分達がやったことを理解しそれにどう報いていくかを探っていかなければならないでしょう。非常に残念ですが過去にやったことは取り返しがつきません。しかし、それを知り未来にそれをどう活かしていくかがアメリカ人特に「白人」には問われております。いままでのような御都合主義ではだめというわけです。そんな中でわりかしリベラルかと思われるオバマ大統領の就任という心強い事実もあります。俺は今のアメリカは嫌いですが、今後のアメリカを好きになりたいので頑張って欲しいです。