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2010年6月6日日曜日

大学生活への疑問(5)


 この企画も終に第五弾まできてしまいました。もうそろそろ自分なりに落ち着きたいところにやっときました。大学生活への疑問を払拭いたしました。というか元々いろんなこと悩んで自分で自分を苦しめてたのかもしれませんね。悩んでるときこそ何かアクションを起こすことでそれが解決することを知りました。それでは本の紹介に参ります。今回の本『大学生の学び・入門 大学の勉強は役に立つ!』著者:溝上慎一でございます。ぶっちゃけタイトルを見る限りでは今までの本とあまり違わないように思いますが、そこはあなどるなかれ!なかなかの良書だと思いますぜ。あと、この本のレイアウトも横書き左読み(?)で今までの本とは違って読みにくそうな印象がありました。しかし、そこはあなどるなかれ!なかなかの良書だと思いますぜ。一見つまらなそうな本もとりあえず買っておくといいことがあるもんですね^^

 まず最もいままでの本と違う点は大学に関する記述というかなんていうかわからんけどが客観的であること。これまでの本はかなり著者の体験や考えが色濃く反映されていたように思いますが、この本はあくまでも客観的であり、考えを述べる際に様々な人やデータに根拠を求めています。だから誰が読んでも客観的に大学について、強いては大学の勉強について知ることができます。
 始めの部分の内容。今(?)の大学の雰囲気はあくまでやりたいことは自然と訪れるからゆっくりすごしていればいいよ的なオーラにあふれています。そこに筆者はメスをいれます。そんなことしていたら多くのものは、将来のことや自分のやりたいことなど何もわからないまま就職活動や卒業を迎えることになるに違いない!その上で、大切なことは常に将来やりたいことを考えつづけることだ。今の自分のレベルで考えられる将来像を描いているとふとしたときに何か得られることがあるかもしれない。そして、将来やりたいことは崩れる。だって今の自分の知識や考えでしたか考えられないんだから、そりゃ知識を増やして現実を知るようになってくれば将来像も崩れるわなぁ。でも崩れたらまた描き直せばいいんです。だって今の君は前より成長してもっと色んな考えができるようになってるんだから。将来を考える力はそう簡単に身につくものではありません。ですから長い時間をかけて考えるのです。今からでも遅くありませんやりましょう。そしてここで重要なことが「勉強すること」です。ここが重要なんです。将来のことをいくら思い描いたってそれが実と乖離していれば意味がありません。また自分の目指す将来像に向けて努力をすることは将来を考える力とはまた別の力です。ですから行動しなければいけません。筆者がおっしゃるには今の世の中では「将来やりたいことを考えよう」キャンペーンが実施されていて、みんな考えるんだけど抽象的なままで、じゃあどうしたらなりたい自分になれるのかっていう具体的な行動的な示唆がない。だから認識的な次元と行動的な次元のバランスをとることが大切だよって言ってます。具代的な行動とはただ単にまじめに授業に出席して、そこで何を学んでいるか、何を学びたいかなどの自覚もなく黙々と勉強することではありません。受身な学生が増えている今日ですが、自分から積極的に学びにいかないとダメです。そしてなにを学ぶかというと「正解のない問いを考える」ことを学ぶのです。資格の勉強をすることが「学問する」ことではありません。
 てな勢いでどんどん進んでいきます。この後には大学での勉強はどうして役に立つのか、大学での勉強はどう社会につながるのかを述べていきます。ここの内容がかなりおもしろいと思うので読んでみることをオススメしますぜ!あまりまとめるのがうまくないからおもしろくないように見えるかもしれないけど、おもしろいからね!!


 ここにおもしろかったを記しておきます。
  ・社会との関係のなかから学問を捉える
  ・大学の授業から出発するのではなく、社会という目線から勉強が出発する。が、大学の授業に戻る。
  ・自分の学問がどう社会と関係するかは、社会に出てみなければわからない。
  ・社会との関係を知れば、勉強がおもしろくなる。
  ・学問することは、単に机に向かって勉強することではありません。
  ・持っている知識を活かす能力も必要
  ・自分の意見を他者に知ってもらう。
  ・そして、意見を交換し、確かめ合い、時には戦わせる。
  

勉強しなきゃ!!
お互いに刺激しあわなきゃ!相手を挑発するくらい刺激しなきゃ!馴れ合ってるのは友達じゃありません。僕はそうありたいし、君達にもそうあって欲しいと願います。



      いい本は多くの気づきがある本。そして行動に移させる本。

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