今日は学校のイベント?というか学校が奨励していた歌舞伎鑑賞にいってまいりました。値段は通常大人3,800円の一等席をなんと650円という破格で見れました。まぁ学生だから半額くらいにはなるのかもしれないけど。あと、一等席といっても前の方というだけで「花道」からは一番遠い場所でした。しかし、援助されているだけに文句はいえませぬ。
このタイトルにもある歌舞伎鑑賞教室というのは国立劇場主催?のイベントでおおくの人に歌舞伎とはどういうものか知ってもらおう!そして定期的に足を運んでもらおう!という趣旨のものです。たぶん中学生か高校生のときに見に行った歌舞伎もこの類のものだった気がします。しかし、そのときは花道も近かったように思います。そんでもってどういった教室かというと、歌舞伎の演目が始まる前に、歌舞伎の基本的な事柄についての説明があります。その司会というか進行役を歌舞伎役者がやるのでなかなか豪華な気もします。たとえば、歌舞伎の歴史から始まって、舞台だったら床が回転するようになってるんだよーとか奥行きが20Mくらいあるんだよーとか、舞台が上下したりするんだよーとか、そんな感じの説明を笑いとともに誰にでもわかるように教えてくれます。しかし日本語を理解しない外人にはわからないかもしれません。その中で何よりも興味深かったのは、歌舞伎役者が化粧をするところを見せてくれるやつです。普段みれるようなものではないと思うのでなかなか刺激的でした。
今回みた演目?は『身代座禅』というものです。『身代座禅』は狂言に端を発する演目で内容は現代にも通じるところがあるかもしれません。だいぶかいつまんで説明すると、男が妻意外の女性に恋をしていてどうしても会いたいんだけど、その妻である女性が夫のことをめちゃめちゃ好きだから全然そばを離れない。困ったぞということで男は妻に、最近悪い夢を見るから寺々を回ってお清めしてくると提案します。しかし、妻はそれにも反対します。それでは家のちっちゃな寺の中で一日座禅を組んでいるから絶対にじゃまをしないでくれと頼みます。しぶしぶ了解した妻はそれでも夫のことが心配です。そんな妻の性格は知っている夫は座禅を組むふりをして家来?みたいな男に衣を羽織らせて自分の身代わりをさせます。その間に自分は女のところに行きます。ここからが問題。なんと妻がどうしても気になって座禅を組んでいる家来のところにきてしまいます。家来はなんとかばれないようにしますが、どうしても顔だけでもみたい妻は衣を脱がしてしまいます。さぁ大変、妻は怒り狂い代わりに自分が座禅をして夫を待っているといいます。さぁ夫の運命やいかに。。。
ざっとこんなもんでしょう。詳しいことかいてもあんまりよくわからんだろうし、かいつまんだ説明で意外と結構詳しく説明できちゃってるしみたいな。だから歌舞伎ってそんくらい簡単なものなんですね。もちろん歌舞伎は能とは違い大衆に向けた文化ですから、教養のないひとでも楽しめることが前提です。歌舞伎はエンターテイメントです。感想はといいますと。新鮮で内容もおもしろくて楽しめましたが、俺には歌舞伎を深くまで楽しめるような素養はない気がします。素養っていってもわかりにくいかもしれんけど、なんていうか歌舞伎とか能とか狂言とかを受け入れるだけの知識も興味関心もありませんっていうことだわね。なんてダメな日本人でしょう。こんな日本人がいたほうがいいのでしょうか!!疑問です。でも素直な感想で、すぐ観に行くか?って言われてもいや別にいいやってなる気がいたします。歌舞伎自体は時間も長いわけではなく飽きずに鑑賞することができるのですが、なんか壁がありましたね。バカの壁でしょうか。もう何回か挑戦してみてそれでもつまらない。。。。いやつまるんだけど、なんていうか歌舞伎の世界に入り込めない?ならおそらくもうちょっと歳を重ねないとだめですね。
みなさん!歌舞伎は伝統芸能です。体の文化ですよ!日本人のエッセンスが詰め込まれてます。是非ご鑑賞ください!!ただし蓼食う虫も好き好きです。私みたいに非国民であることもありえます。ちょっと言いすぎかw
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